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「泥リア」

ーW・シェークスピアの「リア王」をベースに、

娘たちに疎まれた痴呆症の老人が王と道化に分裂して

封印したはずの記憶に迷い込み魂の荒野を彷徨うー

 

2011年5月末、震災と原発事故の傷跡がまだ生々しい頃「泥リア」は上演されました。

公演後、再演を望む声や「是非野外劇で」との声を多数いただきました。

あれから4年。変わってしまったこと、全然変わらないこと。

忘却の果てにわたしたちは一体何を忘れ何を置き去りにしてきたのでしょう。

「泥リア」は、ひび割れぺんぺん草の生えたあの大地のその下で未だ乾くことなく呟いている泥の人々の声を、

大地を彷徨う魂の声に耳を傾け、ささやかでも決して失うことのできない光を求め、再び観客の前に立ち現れます。

井の頭公園野外劇フェスタ2015 

「泥リア」

 

【日時】2015/09/19(土) 〜 2015/09/28(月) 

 全公演 開演17:30(受付・開場16:30 入場は受付順)

 

【会場】井の頭恩賜公園西園(ジブリ美術館奥の広場) 

 

【料金】一般 前売3800円 当日4300円

    学生 前売2800円 当日3300円(18才以上)

    高校生 前売1800円 当日2300円

    中学生以下 無料

〈あらすじ〉

江戸川林太郎は痴呆症を煩う老人。彼には三人姉妹の娘たちがいたが、林太郎の妻やすこの葬儀の席で、誰が林太郎を養うかで家族争議になる。そんな中、家を抜け出し行方不明になる林太郎。

彼と林太郎を探しに出た婿養子の江戸川ミチヒコはいつしか林太郎が封印したはずの記憶の迷路に迷い込む。そこはまるでシェークスピアの「リア王」の物語世界のようでもあり、また林太郎が「あの日」と呼ぶ記憶の住人たちが彷徨う混迷の世界だった。

 

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